徳島県板野郡は吉野川を隔てて徳島市の北側に面し、古くから豊かな自然と水を利用して養蚕や阿波藍、サトウキビから作った和三盆などで知られていました。近年はそのアクセスの良さから徳島市のベッドタウン化が進み、大規模な商業施設や工場群が立地するようになりました。また、人口減少が進む徳島県の中でも、幾つかの自治体では人口が増加しています。

板野郡医師会はそのような新旧の調和した風土の中で、地域医療の要として地域の皆様とともに歩んできました。医師会は開業医、公立や民間の病院勤務医などの集まりです。もともと県内では徳島市に次いで会員数が多い医師会でしたが、平成16年に土成町、吉野町が吉野川市に合併し、会員数が減少しております。それでもなお徳島県第二の規模と会員数を誇り、徳島県の医療に及ぼす影響は大きなものがあります。

板野町に平成22年に名称を変更した東徳島医療センターがあり、病院、診療所など79(平成23年5月24日現在)の医療機関を擁しております。高齢化が進む一方、子供の人口が増加している地域もあります。高齢者の在宅医療、また小児の時間外診療、救急医療など当医師会では様々な医療ニーズに対応しております。



阿讃山麓より吉野川を望む

吉野川より手前が板野郡、向こう側が徳島市です