第七番光明山 十楽寺 蓮花院


 安楽寺を出て西に1.1キロほど進むとやはり安楽寺によく似た竜宮城を思わせる山門が見えてきます。ここ十楽寺は土成町にあります。

 四国を廻っていrた弘法大師がここに滞在したとき楠を刻んで高さ1.9メートルの阿弥陀如来坐像を造り、それを本尊として堂宇を建設したのが発祥と言われています。

 十楽寺というお寺の名前は、この世で人間が持つ八つの苦しみを阿弥陀如来のお慈悲により克服し、十の楽を受けると言う意味があると言われています。このお寺もご多分に漏れず戦国時代に焼失してしまいましたが、ご本尊は住職たちによって燃える堂宇から持ち出され、寛永年間(1622〜44)に再興されたこの場所で安住の地を得ています。
 この寺の先代住職はぼけ封じの法話で有名な人でありました。「ぼけない音頭」や「ぼけたらあかん長生きしなはれ」という六ヶ条を創作し、おもしろおかしくぼけ防止の方法を説いて人気があったと言います。この「ぼけない音頭」は四国霊場巡りの観光バスの中で松の木小唄の替え歌として歌われ親しまれているそうです。


  ♪歌や踊りを習う人
     友達いる人ぼけません
    いつも気持ちの若い人
     人に感謝のできる人・・・・・・・